今回は、大阪観光局の吉本昌史氏に『インバウンドの現況』と『ムスリムフレンドリー対応』に
ついて講演頂きました。吉本氏は南海電鉄に入社後、大阪みさき公園の園長などを務め現在イン
バウンド誘致のプロとして活躍されています。 講演では具体的な数字も織り交ぜて現況の分析を
頂きました。
【講演内容抜粋】
■来阪する外国人観光客の動向を紹介
平成24年(2012年):約203万人、
平成25年(2013年):約262万人
平成26年(2014年);約370万人(現在集計中)
これら訪問者の内、東アジア地区(韓国、中国、台湾、香港)で全体の約7割となります。
増加の背景には、ビザ緩和(タイ・マレーシアなど)、円安、LCCの増便、USJ新エリア
のオープンなども相乗効果として考えらます。
来阪者の内初めて大阪に来た観光客が約6割、そのうち2回以上のリピーターが4割となって
います。来阪者からは、英語表記やコミュニケーションスキルの問題、交通機関利用の猥雑さ、
Free Wi-Fiの接続ポイントの少なさ、ATMやクレジットカードが利用できる場所の不足などの
問題点も指摘されています。一方では大阪(関西)は親切で優しく食べ物が美味しい、町は平
坦なので自転車で移動がしやすい。東京より京都、奈良に近くて便利…など観光客全般から高い
評価を得ています。
■ムスリム・フレンドーリへの取り組み
「ムスリムのお客さま おもてなしガイド」「ハラル&ムスリムフレンドリーマップ」の制作。
情報発信の実務(海外旅行博でのPR、ファムトリップの実施)など
以上
大阪観光局 公益財団法人大阪観光コンベンション協会
平成15年(2003年)4月に大阪観光関連3団体(財団法人大阪コンベンション・ビューロー、社団法人大阪府
観光連盟、社団法人大阪観光協会)を統合し、公益財団法人大阪観光コンベンション協会が立ち上がる。
そして、平成25年4月に大阪府・大阪市・経済界によるオール大阪体制で一層効果的・効率的に観光集客を取り
組むための中心的役割を担う組織として「大阪観光局」が新たに設立され。全国でも例をみない組織。