R.M.C.(Restaurant Managers Conference:レストラン支配人協議会)はホテルやレストラン支配人達が集まり、『おもてなし』を生業とするサービス業において、『何が大切か』 『何をお客様に向けて発信して行くか』を会員相互で話し合い、共有していくことを目的としている組織です。
レストラン支配人協議会:略称RMCは、1973年2月大阪でホテルやレストランの料飲サービス担当支配人が集まり情報交換のための協議会として設立いたしました。
初代会長には、川端三之助氏(ロイヤルホテル:現リーガロイヤルホテル)が就任し、当時わずか10社あまりの会員でスタートしました。
おりしも、1970年は大阪万国博覧会、1972年には札幌冬季オリンピックが開催されたこともあり、1970年代は関西のみならず日本中に外国の文化が紹介され、合わせて海外からの多くの来訪者に接する機会も増え、外国がとても身近に感じられるようになった時代でした。海外への旅行者が年間100万人を超えるようになった頃でもあります。
これらの影響が引き金にもなり、我国の食生活に変化が現れ、とりわけ1970年代初めに誕生した主に西洋料理を気軽に味わえるファミリーレストランやファースト・フード店が台頭し、一気に外食気運が高まりました。
RMCでは、当時勢いあるファミリーレストランを題材にして勉強会を開きましたが、RMCでは外食の潮流は近い将来の顧客に結びつくと受け止め、その勢いを歓迎しました。
1980年代に入り、日本の経済状況はさらに上向き、ホテルやレストラン産業も右肩上がりの大繁盛期を迎えました。レストランを利用するお客様は、高価で珍しい食材で豪華さや贅沢さを求めた時代でした。サービス面では、デクパージュやフランバージュなど高度なテクニックを披露し、さらなる付加価値の創出をしました。
RMCもその頃は、正・準会員合わせて最大80社を超え、情報交換の場としての役割やサービス・スキル向上の勉強会の実施、またワイナリーや酒蔵の見学などと大変活況でした。
1990年代いわゆるバブル経済の崩壊により、大小を問わず多く
の企業収益は悪化し、不良債権問題、株価低迷など様々な経済活動が停滞しました。
ホテル業界では宴会需要の減少、さらには消費税の導入による消費単価の下落が顕著でした。さらに1995年の阪神・淡路大震災も関西経済に大きな影響を与えました。
2000年を過ぎ新世紀にはいると、『食』を取巻く環境は『心の安寧』、『癒し』が新たなキーワードとなり、スローフードや地産地消、食材の本質訴求などが大きな流れとなって行きました。
さらにIT時代に入り『食』に纏わる情報の入手が容易くなり、お客様の嗜好は個性的で且つ具体的でまた専門的になってきました。
RMCでは、そのような時代の流れにあってもサービスの揺ぎ無い技能を継承し、次世代の人材育成として『おもてなし』を生業とするサービス業において『何が大切か』『何をお客様に向けて発信して行くか』をこれからも会員相互で話し合い、共有していくことを大切にしていきます。
初代会長 | 川端 三之助 | (大阪ロイヤルホテル) |
2代目 | 井上 小一郎 | (六甲山ホテル) |
3代目 | 辻 貞光 | (レストラン アラスカ) |
4代目 | 左海 嘉三 | (新阪急ホテル) |
5代目 | 土井 潤 | (ホテルグランヴィア大阪) |
6代目 | 林 正樹 | (リーガロイヤルホテル) |
7代目 | 梅原 正見 | (たかつき京都ホテル) |
8代目 | 駒井 正義 |
(レストラン ル・ポンドシェル) |
9代目 | 金村 正一 | (リーガロイヤルホテル) |
現会長 | 明石 佳将 | 花外楼 |